おはようございます、サブロー(@saburo_design)です。

2006年に世にも奇妙な物語で放送された『昨日公園』って知ってますか?

簡単なあらすじを説明すると、不慮の事故で死んだ親友を主人公(堂本光一)が過去に戻って助けるが、助けようとすればするほどより状況が悪くなっていってしまう…と言う話。

私はリアルタイムではこの話を見ておらず、おすすめされて初めて見ることになりました。結論から言うと、世にも奇妙な物語の中でもトップを争うぐらい好きな話です。放送日にテレビで見れなかったことが悔やまれるぐらいです。話のオチも良いですしね。

今回はそんな世にも奇妙な物語の『昨日公園』のストーリーと感想を書いていきたいと思います。

※この記事はネタバレを盛大に含みますのでご注意ください。

世にも奇妙な物語『昨日公園』

  • 陽介と隆男
    陽介と隆男

とある公園でキャッチボールをしている大学生の陽介(ようすけ)隆男(たかお)。『俺に留年するかもしれない。そしたらお前の酒屋で雇ってくれよ!』『断る!』取り留めの無い会話の後、隆男は突然『先週の典子(のりこ)の誕生日に典子に告白した』と言う。その言葉を聞いた陽介はボールを取り損なう。

『陽介!何やってんだよこっち!』あわててボールを拾って隆男に投げ返す陽介。『焦ったんだろ?』とからかう隆男に『…バカ言うな』と切り返す陽介。隆男は家の仕事の手伝いがあるから帰ると言って二人は公園で別れた。

  • 左から隆男、典子、陽介
    左から隆男、典子、陽介

家に帰った陽介は、隆男、典子と3人一緒に写った写真を見つめる。『告白かぁ…』すると陽介に一本の電話が入る。掛けて来たのは典子だった。典子は神妙な声で、

『隆男君が今日の夕方亡くなった…』

隆男の家に駆けつける陽介と典子。家族によると隆男は公園で陽介と別れた直後、石段から足を踏み外し頭を強く打って死んでしまったという。ついさっきまで元気だった隆男の死が信じられない陽介は、二人でキャッチボールをしていた公園に来ていた。

  • 陽介の足元にボールが
    陽介の足元にボールが

ベンチに座り隆男とのやりとりを思い出す陽介。すると陽介の足元にボールが転がってきた。辺りを見回すがボールの持ち主らしき人はどこにも見当たらない。陽介が不意にボールを手に取ると…

『陽介!何やってんだよこっち!』

陽介が振り返るとなんとそこには死んだはずの隆男がいた。『焦ったんだろ?』と言う隆男に言葉が出ない陽介。『隆男…お前死んだはずじゃ!?』陽介が言っている事が分からないといった感じの隆男。よく見ると陽介の服装なども昨日と同じ。家の仕事の手伝いがあると言って帰る隆男に陽介はあわてて『今日は送っていく!』と言って付いていく事に。

帰り道、昨日隆男が死んだ石段に差し掛かったとき陽介は『今日はあっちから帰ろう』と言って石段からの道を避けた。そして無事隆男を家まで送り届ける。ホっと一息つく陽介。

その日の夜、陽介のもとに典子からの着信がくる。嫌の予感がして陽介が電話に出ると隆男が亡くなったと言う典子。隆男は家の仕事の配達途中に工事現場の鉄骨が落ちてきて下敷きになり死んでしまった。

『助けたはずなのに…』陽介はある事を思いつき再びあの公園へやってくる。すると陽介の足元に何処からともなくボールが転がってきた。ボールを拾い上げると…

『陽介!何やってんだよこっち!』

振り返ると隆男がいた。『焦ったんだろ?』と同じ台詞を言う隆男。陽介は自分が過去に戻っている事を確信する。隆男を家に送り届け、配達に行こうとする隆男を止め今日はずっと家に居ろと言う陽介だが隆男は配達に出かけてしまう。

慌てて追いかける陽介。昨日隆男が死んだ工事現場に先回りして寸前の所で隆男を止め、落ちてくる鉄骨から救うことができた。

『面倒かけさせやがって…』家で休む陽介のもとにまた典子からの電話が…。今度は隆男の家に強盗が押し入り隆男が刺し殺され、さらに隆男の妹も巻き込まれて重症だと言う。『今度は妹まで…』

再び公園でボールを拾い過去に戻る陽介。今度は隆男の家の前で張り込む。すると強盗が家に入り込もうとする所を発見し大声を出し強盗を撃退する。陽介はそのまま夜通し隆男の家を見張ることに。

…気がつくとあたりが騒がしい。どうやら陽介は寝てしまっていたようだ。隆男の家の周りに人だかりが出来ている。隆男の家は火事で燃え上がっていた。この火事で隆男を含む家族4人全員が死亡してしまった…。

  • 隆男を助けられない陽介
    隆男を助けられない陽介

再び公園に訪れボールを拾い過去に戻る陽介。隆男に『どうした?すごく疲れた顔してるぞ?』と言われる。陽介は『なあ…俺が今日死ぬって分かってたら…お前だったらどうする?』と隆男に問いかける。隆男は助けに行くと言う。『…でもどうしても助けられないんだ…助けようとすればするほど悪い方向に向かっていってしまうんだ…』

隆男は『お前は死なねえよ。だってまだ典子に気持ちを伝えてないもんな!』と言う。驚く陽介に、実は先週告白したというのは典子に陽介の事をよろしく頼むと言ったとの事。隆男は陽介と典子が実は両想いだと言う事に気づいていた。『お前ら(陽介と典子)見てるとじれったくてしょうがねぇよ!笑』

家の仕事の手伝いがあると言って帰ろうとする隆男に陽介は『なあ、お前の一番大切なものってなんだ?』と聞く。隆男は家族だと答えた。『お袋と妹と弟!』火事で死んだ家族。

そのまま公園で別れた二人。陽介は隆男を送っていく事はしなかった…。夜に隆男が石段で足を踏み外して亡くなったと連絡が入る。

公園を訪れる陽介。足元に転がってくるボール。しかし陽介はそのボールを拾うことが出来なかった。1人泣く陽介。ボールはゆっくりと消えていった…。


…そして時は流れ7年後。陽介はあの時の公園で隆男の事を思い出していた。そこに典子がペットボトルを持ってやってくる。陽介と典子はどうやら結婚した様子。『ごめんね待たせちゃって』と言う典子に陽介は『何言ってんだよ。5分ぐらいしか経ってないぞ』そうだよね…と言うどこか疲れている様子の典子。すると典子は、

『ねえ…私が今日死ぬって分かってたら…あなただったらどうする?』

何言ってんだよと返す陽介だが次の瞬間何かに気づいた顔をして終わり。

感想

面白かった!

ただの悲しいオチで終わらない辺りがいかにも世にも奇妙な物語らしい。上手いこと視聴者の不安を掻き立てられるオチでしたね!

リメイクされた『昨日公園』
リメイクされた『昨日公園』

そしてこの話『昨日公園』は世にも奇妙な物語の中でも視聴者の人気が特に高かった作品の1つらしく『25周年記念 秋の2週連続SP 傑作復活編』でリメイクされました。ストーリーはほぼ同じですがキャストの性別が変わっています。リメイクの主人公は有村架純が演じました。

個人的にはリメイク前の方が好きです。リメイクした『昨日公園』は物語のラストで恋人が自分同様に過去に何度も戻っている事に気づいた主人公が『あなたが私を助けるために頑張ってくれた事を知ってるよ…』と言って抱きしめるちょっと感動モノっぽい締め方でした。初代のゾクッとなるようなラストの方が私は好きでした。

この話の原作は小説家朱川湊人による短編小説集『都市伝説セピア』の中の1つです。私は読んでいないので分かりませんがどうやら内容はほぼ同じでオチは父親となった主人公とその息子であのラストになるそうです。

全てを悟った主人公が息子に『もう頑張らなくていいんだよ』と言う台詞があるそうなのでリメイク後の『昨日公園』がどちらかと言うと原作に近いみたいですね。

あと堂本光一カッコイイな

世にも奇妙な物語全体に言えることなんですが、これだけ濃い内容の話をたった30分以内に収めるのってすごいですよね。この話は見れて良かったと思います。